Salesforceでの作業を自動化する
Salesforceでは、フローやプロセスビルダーといった自動化機能を使って、プログラミングをすることなく、様々な作業を自動化することが可能です。
Salesforce公式のサイトでは、以下の作業が自動化の対象として挙げられています。
- 商談での割引の承認
- 出張の承認
- 各フェーズでのガイダンス
ここでは、上記を例に自動化についてイメージを持っていただけるよう解説できればと思います。
商談の割引の承認
商談の際に、お客さんから「あと2割引いてくれたら買うのにな」なんてお願いされることがあるかもしません。もちろん、目の前の商談を取りに行くのは非常に重要ですが、何でもかんでも割り引いて売っていたら、会社の利益にはなりません。
そこで、以下のようなルールを設け、それをSalesforceで自動化することで、売上と利益をバランス良く実現することができます。
- 10%の割引までは営業担当者各位の判断
- 10%~15%の割引は営業マネージャの承認が必要
- 15%~の割引は営業マネージャの承認後、営業部長の承認が必要
こういったルールをもとに、上記の承認をSalesforce上のデータの条件に基づいて自動化することができます。
具体的には承認プロセスという機能を使って、商談に〜%以上の割引が行われたときには自動で〜〜に通知し、承認してもらうといった流れになります。
いちいち紙で上司に承認の判子を押してもらいに行って…なんて面倒な作業はいりませんし、承認をもらいに行くのを忘れていた!なんて事故も減ります。
自動化することで、効率化や人為的ミスの可能性を減らすことができます。
出張の承認
出張のときには、関係各所に必要な書類を出して、連絡先は〜〜で…といったように、営業活動以外のタスクに時間を取られてしまっているということも多いと思います。
Salesforceでは、こういった連絡もメール送信機能やChatterで関係者に簡単に連絡でき、かつその内容や承認申請を自動化することができます。
煩わしい雑務を自動化し、本来必要な営業タスク(先方のニーズのリサーチや営業資料作り等)に時間を集中させて、より効率的な営業活動を行えるようになります。
各フェーズのガイダンス
商談のやり方が属人化してしまっている企業はとても多いと思います。
Salesforceでは、商談の進み具合によってフェーズを定め、そのフェーズによって組織として統一したアプローチを行う事ができます。また、そのフェーズごとに、何をしなければいけないか?をガイダンスとして表示することができます。
社内のやり手の営業マンはどういった形で営業を進めているのか?
そのやり方を把握し、Salesforceの各フェーズにおけるアクションに落とし込み、フェーズごとのガイダンスとしてそのアクティビティを表示することで、誰でもやり手の営業マンと同じアプローチで取引先に営業を行い、商談の成約率向上に繋がります。
まとめ
上記以外にも、多種多様な作業の自動化ができるため、営業活動における煩雑な作業を自動化できないか?という目線で見てみると、意外とSalesforceの機能で解決できることがあるかもしれません。
まずは社内の営業活動がどうなっているのか?自動化できそうなタスクはないか?辺りを見回して見るのも良いかもしれません。